バックスイング(テークバック)の速さとスイングテンポ。飛距離の影響は?
バックスイングの速さ
バックスイングの速さは上級者は速いことが多く、初心者はゆっくりとしたバックスイングをする人が多い。
バックスイングはトップのクラブ位置や切り返しからのダウンスイングに影響するスイング中の重要なポイントです。
バックスイング中はヘッドを10cmまっすぐ引く、コックのタイミング、インサイドにあげる、シャットにあげるなど意識する修正ポイントが多くなります。
修正ポイントを意識してバックスイングをしている時はバックスイングが遅くなりやすい。
ゴルフスイングはテンポ良くフォローまでスムーズに振るのが大切で、スイングテンポを崩さない為にバックスイングの修正ポイントは1つにだけにして、スイング改善をしましょう。
プロゴルファーのバックスイング
アマチュアの参考になる女子ブロゴルファーのバックスイングの速さを見てみると
松森 彩夏プロ
トップまで 約1秒
2016年初優勝の若手プロ。スイングが大きく、オンプレーンでスイング軌道が非常に綺麗なスイング。
古閑 美保プロ
トップまで 約1秒
ツアーは引退しているが、現役時代からリズムとテンポが良く脱力感のあるスイングが特徴。
宮里 藍プロ
トップまで 約2秒
ゆっくりとしたバックスイングが特徴で、試合を観ていると他の選手よりかなり遅く感じるスイング。
バックスイングがゆっくりとしたイメージのある宮里 愛プロでもトップまで2秒程度。
力みのないスムーズなスイングの古閑 美保プロもすこしゆったりしたイメージですが松森 彩夏プロとほぼ変わらず1秒程度です。
プロのスイングはバックスイングが速く、逆にアマチュアのゆっくりしたバックスイングは非常に遅く3秒以上かかっている場合か多いです。
バックスイングを速くするメリット
プロのバックスイングを見てもわかるようにアマチュアよりバックスイングが速く、テンポよく振り抜いています。
スイングテンポが良くなる
ゴルフはワンツーの2テンポでスイングします。バックスイング開始時に「1」、切り返し時の「2」となり、切り返し以降は気にしなくても大丈夫です。
ゆっくりとバックスイングをしすぎるとテンポが崩れ、またバックスイング時に無駄な動きや意識した修正が入り、スイングに悪影響がでます。
シャフトのしなりをうまく使える
ゴルフクラブはスチールシャフトのアイアンでもスイング中にシャフトがしなります。
ゆっくり上げすぎるとシャフトが十分にしならず、スムーズにバックスイングをするとシャフトがバックスイング・トップ・ダウン・インパクトと順にシャフトがしなり、しなりを利用したスイングができるようになります。
飛距離が伸びる
ヘッドスピードを上げるにはバックスイングをなるべく速くスムーズに上げることが重要で、
バックスイングが遅くトップで止まるようなスイングではなかなかヘッドが走らない。
速くすることでスイング中のシャフトのしなりやインパクト前後でヘッドが走りやすくなり、ヘッドスピードがアップし飛距離を伸ばすことができます。
バックスイングを速くする時の注意
1番勘違いしやすいところで、手や手首で慌てて上げるのではなく、体の軸を中心に上半身の回転を速くするイメージでバックスイングします。
初心者のゴルフ基礎練習でのハーフスイングではゆっくりとしたバックスイングで練習をしても問題ありません。
その後のフルスイングの練習段階からはスイングテンポを意識して、なるべく速くスムーズなバックスイングを意識して行きましょう。