ヘッドスピードとミート率から、ドライバー飛距離アップのスイング改善を考える。
ドライバーの飛距離 目安と計算方法
一般的なゴルファーのドライバーの飛距離は
- 男性 210〜220ヤード
- 女性 160〜170ヤード
この飛距離はドライバーショットの平均値ではなく、ある程度うまく打てた時の飛距離です。
ドライバーの推定飛距離 計算方法
ドライバーの推定飛距離はこちらの計算式で算出ができます。
ヘッドスピード×ミート率の数字がボール初速と言い、ボール初速の4倍がドライバーの推定飛距離になります。
それではヘッドスピードとミート率についても見てみましょう。
ヘッドスピード
ゴルフスイングのインパクト時の速さで、ドライバーでの平均的な数値は
・女性の平均 33m/s前後
ミート率
ミート率はボールを打った時のボール初速(m/s)をヘッドスピードで割った数値です。
・1.4以上でドライバーの芯でインパクト
アマチュアの多くは1.4以下のミート率です。
ミート率は1.4以上でフェースの芯を捉えているため、ミート率を1.4以上にすることが重要です。
平均的なヘッドスピードからの理想の飛距離は?
飛距離計算式から、平均的なヘッドスピードで芯を捉えた場合を計算すると
40m/s × 1.4 × 4 =224ヤード
●女性 ヘッドスピード33m/s の場合
33m/s × 1.4 × 4 =184.8ヤード
ヘッドスピードからの理想的な飛距離と現実の飛距離では差があり、差がでている箇所としてはミート率です。
ドライバーの飛距離アップを考えるために、今の自分のスイングのヘッドスピードとミート率を把握してみましょう。
スイング計測器を持っていなくても、ゴルフショップの試打コーナーで計測してくれます。
平均値でのミート率は?
一般的な飛距離からミート率を逆算すると
●男性 飛距離210ヤードの場合
210ヤード ÷ 4 = 52.5 m/s(ボール初速)
52.5m/s ÷ 40m/s = 約1.31(ミート率)
●女性 飛距離170ヤードの場合
170ヤード ÷ 4 = 42.5m/s(ボール初速)
42.5m/s ÷ 33m/s = 約1.28(ミート率)
男性で約1.31、女性で約1.28とドライバーの芯を捉えた場合のミート率1.4から大きく下回っています。
ドライバーのスイングがフェースの芯を捉えてない為、ヘッドスピードに対しての飛距離がロスしています。
ヘッドスピード40m/sの場合にミート率が0.05上がると6ヤードほど飛距離が伸びます。
飛距離アップにはボール初速を上げる
ミート率の低さでドライバーの飛距離がロスしてしまいますが、ヘッドスピードも重要で結局はヘッドスピードとミート率が高いことが1番飛ぶ状態になります。
ヘッドスピードが平均以上、ミート率が悪い場合は
44m/s × 1.31 × 4 = 約230ヤード
●ミート率1.28、ヘッドスピード35m/sの場合
35m/s × 1.28 × 4 =約179ヤード
このようにミート率が悪くてもヘッドスピードの速さで補うことも可能です。
ドライバーの飛距離はヘッドスピードとミート率を掛け合わせたボール初速の4倍が目安となる為、ボール初速を上げる練習をすれば、飛距離アップが望めます。
ヘッドスピード、ミート率のどっちから改善?
ヘッドスピードのアップとミート率のアップがドライバーの飛距離アップのポイント。
どっちの練習から取組べきなのか?
ヘッドスピードが平均以下の場合
ヘッドスピードが平均以下の場合、男性で40m/s以下、女性で33m/s以下の時には先にヘッドスピードを上げたくなります。
しかし、ヘッドスピードが上がってもミート率が下がればドライバー飛距離は変わりません。
まずはヘッドスピードが平均以下でもミート率を意識してドライバーのフェースの芯で打つ練習から始めましょう。
ヘッドスピードはスイングが安定して芯で打てるようになると自然に上がります。
ミート率が1.4前後の場合
ミート率が1.4前後の場合にはスイングが安定しているため、ヘッドスピードをアップする練習を行うことで飛距離を伸ばすことがきます。
ドライバーの飛距離はヘッドスピード、ミート率以外にも打ち出し角、スピン量も飛距離に影響します。
まずは自分のスイングの数値を測定して、飛距離アップに必要な部分を理解し、効率良くドライバーの飛距離アップを目指しましょう。